お墓に使われる石材の種類について
ここ最近は、日本中で外国産の石を使ったお墓が増えてきました。統計によると、日本で建てられているお墓の80%以上が、外国産の石材でつくられたお墓です。
現在のように、外国産の石のお墓が増えたのには、いくつかの理由が考えられます。 まずは、中国での墓石加工が盛んになったことです。中国の加工技術の進歩に伴い、日本国内では非常に高価であった墓石加工が、より手頃な費用で行えるようになったのです。中国が、墓石のみならず石材の世界最大級の加工拠点になった現在では、中国で採掘される石材以外にも、インドや南アフリカ、ヨーロッパ、そして日本の石の一部と、世界中の石材が、中国で加工されるようになりました。
世界中の石材が集まる中国から、お墓に適した石材を仕入れる機会が増えている日本。こういった理由もあいまって、日本中で外国産の石材で作られたお墓が建てられる機会が急増しました。
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有名な石材としては、日本産ですと東の横綱と呼ばれる、本小松石(ほんこまつ)。そして西の横綱と呼ばれる庵治石(あじ)。その他、茨城県で採れる真壁石(まかべ)や、愛媛県産の大島石(おおしま)など、一度はお聞きになったことがある石の名前も含まれているのではないでしょうか。また、中国産は福建省で採掘される石材につけられているG603やG623やG654などの6シリーズ、また黒御影として最も有名な石材のひとつ、インドのクンナム地方で採掘されるクンナム黒御影などが良く知られています。
このように、日本産の石材、外国の各国で採掘される石材と、150種類以上の石材には、個々それぞれの石によって性質や特徴が異なります。ですから一概に「中国産の石は良くない」といったような、総じた情報は正しいと言えません。
ただし、日本で採掘される国産の石は、耐久性が高く、見た目の美しさが長続きするものが多いのも事実です。ですから、一概に、○○産の石は素晴らしくて、△△産の石は品質が悪いということではなく、それぞれ個々の石の種類によって特徴が違うということを、頭の片隅において、お墓に使われる石選びをしていかれると良いでしょう。
※良い品質: 良い品質とは耐久性があることを表現しています。
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