お墓の法要でのお布施について
お墓での法要のさまざまな場面、例えばお墓を建てた時の開眼供養(カイゲンクヨウ)や、納骨の際の納骨法要などには、お寺様(和尚様)へ「お布施」をします。どんな場面でお布施をするのが一般的なのか、代表的なものをみてみましょう。
お墓の開眼供養〈カイゲンクヨウ〉
お墓を新しく建てた際の儀式として、開眼供養(カイゲンクヨウ)があります。それぞれの宗旨(浄土宗や日蓮宗など)や、地域によっても呼び方が異なり、魂入れ(タマシイイレ)、お性根入れ(オショウネイレ)、建碑法要(ケンピホウヨウ/浄土真宗)とも呼ばれています。
じつは、お墓だけでなく、お仏壇やお位牌などにも、開眼供養を行います(宗旨による違いはあります)。お墓の開眼供養の際には、ご家族などが参列し、お花やお供物などを準備してから、和尚様の読経が始まり、参列者の焼香などが行われます。
お布施の目安
地域やお寺様などによって、大きな違いがありますが、3~5万円をお包みされる方がもっとも多いようです。地域によっては2万円ほどのところもありますし、お墓を建てるのにかかった費用の1割ほどをお布施する(すなわち10万円以上)地域もあります。もちろん、お寺様が開眼供養をしていただいたお礼となりますので、あなたご自身の感謝の気持ちで考えられるのが良いですが、地域やお寺の相場観を知っておいて、お布施されるのが良いでしょう。
またお墓の開眼供養をする場合、お寺の墓地以外の墓地に足を運んでもらう場合は、お車代を5,000円~10,000円ほど包みます。また、お斎(会食)をする地域の方は、お斎料5,000円くらいを別途、お包みします。
お墓の納骨法要(ノウコツホウヨウ)
お墓への納骨をする際の儀式です。お墓を建てて、すぐに納骨する場合は、開眼供養の読経に続けて、納骨の読経をしてくださいます。
お布施の目安
納骨法要のお布施の目安も、開眼供養と同じくらいの方が多いでしょう。また、納骨法要が開眼供養と同時に行われる場合は、別々に包むケースは少なく、お布施も同額か、ほんの少し多くした額にすることが多いと思われます。
お墓の閉眼供養〈ヘイゲンクヨウ〉
お墓の閉眼供養は、魂抜き(タマシイヌキ、ミタマヌキ)お性根抜き(オショウネヌキ)などとも、呼ばれます。開眼供養されたお墓を引越す際や、お墓じまいをする際。また、新しくお墓を建て替える時などに、行う儀式です。すでに納骨しているご遺骨(仏様)を取り出す際に行うことが多いです。
お布施の目安
お布施の目安は開眼供養と同じくらいです。(一部の地域で、お名前の追加彫刻をする際に、閉眼供養の読経をする地域があります。その場合は、お布施も少額になることが多いです)。ただし、お墓を撤去し、お寺の檀家を辞める(お付き合いが終わる)場合は、今まで、ご先祖様を長い間、供養いただいたお礼として、感謝の気持ちの分をお布施で包むのが一般的です。その額に目安はありませんが、「今まで供養してもらった感謝の気持ち」は、忘れないようにしたいものですね。
お彼岸やお盆や命日のご回向、読経
お彼岸時やお盆、また、故人の祥月命日などに、和尚様に供養の読経をいただいた際に、御礼(お布施)をします。
お布施の目安
それぞれのお寺によって、大きな違いがあると聞きますが、数千円~1万円くらいの方が最も多いようです。
お墓の法要のお布施のめやす まとめ
いかがだったでしょうか。 お墓のお布施については、地域差やお寺による違いが非常に大きいです。もちろん、お寺様への供養に対するお礼の気持ちです。あなたの気持ちをこめてお布施をされると良いでしょう。また、地域差やお寺による違いも有りますので、同じお檀家さんや、出入りの石材店に聞くなどして、事前に確認しておかれるとより安心だと思います。
お墓へのご納骨や、お墓の引越し、お墓じまいなどのご相談はお気軽に
皆さんはこのような記事もよく読まれています
1. 性根抜きのお布施について
4. 香典の金額について
5. 祝儀袋の種類について