墓石(お墓の石)って、どうやって選べばよいの?

gorin1お墓に適した石の種類って、どんな石でしょうか?それぞれの方によって、様々な好みやご希望があると思いますが、ここでは、分かりやすい基準をもとに、あなたにとって良い墓石の選び方について、お伝えします。

そもそもお墓に適した、良い石とは?

初めて墓石選びをされる際に、多くの方がおっしゃること。それは、

「どのお墓の石が良いのか素人には分からない」

「どの墓石も同じに見えてしまう・・・」

といったものです。つまり、墓石の選び方が、全く分からないってことですね。たしかに、これまでに、何度もお墓参りに行っていたとしても、お墓の石の種類に着目して、お参りする機会は少なかったかもしれません。

お墓に適した石の種類を選ぶために、まず必要なこと。それは、判断する基準を持つこと です。 それでは、どんな基準で墓石を判断し、選べばよいのでしょうか?多くの方が感じる基準でいうと、次の2つの特徴があげられます。

耐久性が高いこと
見た目の美しさが長続きすること

この2つが、多くの方にとって、良い墓石選びの基準となるようです。それでは、この基準をもとに、石の選び方について、学んでいきましょう!

価格が高い墓石が良い石なの?

お墓選びの中でいただくご相談で、石に関するものも多くみられます。その際に、特に多いのが、「価格が高い墓石の方が、質が良いと思ってよいのでしょうか?」 というものです。先ほどの2つの判断基準、耐久性と美しさの長持ちという点で考えると、答えはNO です。

たしかに価格が高い墓石の中には、2つの判断基準を満たしているものも多くみられますが、満たしていないものも含まれるのです。なぜなら、お墓の石の価格は、主に下記の基準によって決まってくるからです。

●採石される量
●石の歩留まり(ブドマリ)
●人気の有無

簡単にお伝えすると、採石される量(その石がたくさん採れている石かどうか)によって、価格は左右されます。つまり、少量しか採れない石は、どうしても高価 になります。

石の歩留まりとは、採れた石に対して、墓石が出来る割合です。例えば、A石では、採石の70%の割合で墓石の完成品を作れるけれど、B石では、20%の割合でしか墓石の完成品を作ることが出来ないというケースです。ですので、歩留まり(完成墓石を作れる割合)が少ない石の種類ほど、高価 になります。

また、人気の有無は、墓石に限らず、私たちの身のまわりのものにも言えますが、人気がある(需要が高い)ものの方が、値段が高くなる 傾向にあります。

国産と外国産の石、どっちを選ぶと良いの?

国産の石は、耐久性があり、見た目の美しさが長続きするものが多いです。しかし、国産の50種類を超える石の中には、もちろんそうでないものもあります。また反対に、外国産でも、耐久性が高い石と、そうでないものがあります。ですから、一概に、○○産は素晴らしくて、△△産の石は品質が悪い、とは言えません。それぞれひとつひとつの石の種類によって、特徴が違う ということを、頭の片隅において、墓石選びを考えていくとよいですね!

これだけは避けたい墓石の特徴とは

冒頭にお伝えした2つの基準、耐久性が高いこと、見た目の美しさが長続きすることで考えると、避けたい墓石の特徴は、耐久性が無く、美しさが続かない石 と言えるでしょう。具体的に、下記の写真をご覧ください。

isi 03お墓を建てられて、20年ほど経ったお墓です。この石材は、お墓の完成時には、真っ黒に近い色合いの墓石でした。20年でここまで変化することもあるんです。

 

isi 02

こちらも建てられて20年ほど経った墓石材です。赤っぽくなっているところは、「錆」と言われる症状が出て、赤く変色してしまっています。

 

分かりやすく、変化が顕著な例をご紹介しましたが、反対に20年経っても、変わらぬ美しさが続く石材も、多数あります。

isi 06上記の2例と同じく、建てられて20年ほどの墓石。数年前に建てられたと感じられるほど、石材の表面もきれいな状態です。

あなたなら、どちらの石を選びたいですか?石材店によっては、いずれの石材も耐久性がある・・・と伝えるケースもあるようですが、種類によって、差があるのは確かです。つまり、お墓を建てる上で、墓石の選び方はとても大切なポイントのひとつです。

実際に建てられたお墓の石をみる

それでは、あなたが、実際に墓石を選ぶ時に、どうしたら良い石を選ぶことができるでしょうか?それは、実際に建てられて年月が経ったお墓を見ることです。例えば、お墓を建てる予定の墓地がすでに決まっている場合は、まずはその墓地を。もしくは、候補地の最寄りの公営墓地に行けば、建てられて年月の経った墓石を、多く見ることが出来るでしょう。

よい墓石選びのための、現地見学のススメ

そこで、実際に建てられたお墓の石を、見学に行く際のオススメ方法がありますので、お伝えします。それは、お墓を建てる候補になっている石材店に同行してもらうこと です。

なぜ、同行してもらうのが良いかというと、あなたやご家族だけで見学に行くと、

・良いと思った墓石、良くないと思った石材の「名称」や「産地」が分からない

からなのです。

同行してもらえば、その石材が、おおよそどのくらいの価格帯なのか、また、これからお墓づくりをする際に、候補となる石の種類かどうか(石材によっては、採石が終了し、現在は作れないものもあります)などを、瞬時に知ることができるからです。

また、石材店に同行してもらうことで、その石材店が、お墓の石についてどのくらい精通しているかも、知る(判断する)きっかけにもなりますので、とってもオススメの方法です。

墓石の選び方のまとめ・注意点

以上、お墓の石の選び方について、お伝えをしました。まとめると、良い石とそうでないものの判断基準を持つこと、そして、避けるべき石の特徴や墓石の価格が決まる仕組みを事前に知っておき、実際に建てられたお墓を、できれば石材店同行で見学に行くことです。

またできる限り避けたいのは、サンプル石だけでお墓の石を選ぶ ことです。

なぜなら、その石材が将来(といっても、数年から10数年で)、どのように変化するのかが分からないからです。サンプル石は加工され、室内でていねいに保管されているので、いずれもきれいな状態ので、将来の予測がつきませんよね。

それぞれの方に、それぞれの価値観がおありですので、「見た目の変化を楽しみたい!」「早く変色する石に趣を感じる」という方もおられると思います。あなた自身の価値観、好みに合わせて、あなたが満足するお墓の石を選ばれてください。

このような方は、まずはご相談ください。

● お墓の石選びについて、分からなくて不安な方
● 墓石選び、お店選びでお迷いの方
● 安心できて、石に詳しく良心的なお店を知りたい方

お墓の石に関するご相談は、中立な相談機関へ

 

 

 

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