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お墓の移動について

「先祖のお墓があるけれど、遠くてお参りに行くのが大変!」などの理由で、お墓を移動したいと考える人が増えています。たしかに昭和の時代に比べると、地元に残らずに大都市圏に就職するケースが増えていますので、世の中の変化が主な要因と言えるかもしれません。

ご遺骨を古いお墓から、新しい別のお墓へ移動して埋葬することを、「改葬(かいそう)」と言います。改葬する場合は、古いお墓から魂を抜く閉眼供養を行い(仏式の場合)、遺骨を取り出します。そして、墓石を解体し、墓地を更地に戻して墓地を返還します。

移動をする方法

改葬する際の移動方法には、「墓石とすべての遺骨」を古いお墓から新しいお墓に持って行くパターンと、墓石は持って行かず「遺骨のみ」を移し、引越し先には新しい墓石を建立して、古い墓地は更地に戻す方法があります。古い墓石を移動しない理由として、新たに求める墓地によって、古い墓石の持ち込みが出来ないところがあるというのが一点です。

また、新旧の墓地自体のサイズが合わないため、再度加工するのに費用が大きくかかるなど、全体にかかる費用面を考慮して、「墓石を移動しない」という選択をされるケースがニ点目です。

どのような改葬の仕方であっても、まず最初に、新しい墓地を見つけることが先決です。新しい墓地を捜し、古い墓地と同じ宗教のお墓を建てられるかどうかの確認をしましょう。

移動の際に注意しておきたいこと

なお、お墓を移動することは、古い墓地の管理者(お寺の墓地であればお寺のご住職)からしてみれば、檀家が減ることになりますので、快く思われない場合もあります。そういった心情も察した上で、お寺とのトラブルを避けるために、長い間供養してもらったことへの感謝の気持ちを伝え、誠実に改葬の理由を説明することがとても大切になります。しっかりとした準備と心遣いで、引越しを上手に進めてください。

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