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お墓の管理費について

お墓を購入するのに必要な費用には、主に「永代使用料」「管理料」「墓石費用」の3つがあります。まず始めに永代使用料という、土地を永代に渡って借りるための費用(永代使用料)を支払います。これは、最初に1回のみ支払われるものです。

その一方で、管理料は、墓地にあるさまざまな共用施設をきれいに維持するためのものです。例えば、墓地の通路や参道、水汲み場などの清掃。駐車場やトイレ、休憩所の維持管理。場合によっては、花壇や樹木の手入れなど、利用者が共有する部分の経費として使用されます。もちろん管理事務所や休憩所の電気代、水道代もここから支払われます。

少し勘違いしてしまう事もありますが、お墓の管理費とは、自分のお墓自体(個々のお墓の敷地内)をきれいにしてもらうための管理費ではなく、あくまでも、共有スペースをきれいにするための維持・管理費と考えておきましょう。そして、管理料は、墓石費用や永代使用料などのように1度だけ払えばよいというものではありません。

1年ごとに納めたり、3年分をまとめて支払うなど、墓地によって納付方法は異なりますが、基本的に年単位で毎年納める費用になります。納付の方法や頻度については、管理事務所などで確認しておきましょう。

管理費を支払わないと

また最近でもマスコミなどにも取り上げられましたが、管理料を支払わなかったり、滞納を繰り返していると、墓地の永代使用権が取り消され、無縁墓地として整理されてしまうことがあります。これは、お墓を求める際に必ず確認しなければならない、墓地の利用の決まり(墓地使用規則など)に基づいて行われます。

10年ぶりにお墓参りに行ったら、お墓が無くなっていた・・・では、泣くに泣けません。管理料の納付義務については、次の世代(お墓を継ぐ人)にもしっかりと伝えておきましょう!

管理費の目安

なお、管理料の目安ですが、公営墓地では、比較的、良心的な費用の場合が多いですが、民営の墓地では、それぞれの墓地によってお墓の管理費に違いがあります。公営霊園に比べて高く設定されていることが多いため、お墓を建てる際には、「永代使用料」、「管理料」、「墓石費用」の3つの要素を考慮し、無理なく払える金額がどうかもチェックするようにしましょう。
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