お彼岸とお墓 について

gorin1毎年、春と秋の2回、お彼岸の時期が訪れます。
欠かさずに、お墓参りをしたり、ご先祖様に手を合わされる方も多いと思いますが、そもそも、「なぜ、お彼岸にお墓まいりをするの?」という疑問をいだく方も、増えつつあります。そこで、お彼岸とお墓について、おさらいをしてみたいと思います。

お彼岸とは?

taikendan_side毎年、春と秋、太陽が真東から昇り、真西に沈む、春分の日、秋分の日がありますね。この春分の日、秋分の日を中日(真ん中の日)として、前後3日ずつ(中日を合わせて7日間)を、お彼岸といいます。

お彼岸に行われる供養は、1000年以上前の806年に、当時の天皇がお彼岸に始めたのが、はじまりと言われています。その後、私たち庶民にも広がりをみせ、現在に至っています。

お彼岸についての、より詳しい説明は、下記の各宗のホームページが参考になります。 ご興味がおありのものを、ご覧ください。

天台宗  http://www.tendai.or.jp/houwashuu/kiji.php?nid=10

浄土宗  http://jodo.or.jp/knowledge/ohigan/index1.html

曹洞宗  http://www.sotozen-net.or.jp/ceremony/annual/higane

日蓮宗  http://www.nichiren.or.jp/qa/ohigan/

2017年(平成29年)のお彼岸はいつ?

higanbana2017年(平成29年)の春のお彼岸は、3月20日(春分の日)を中心に、3月17日(金)~23日(木)です。

また、9月23日(秋分の日)を中心に、9月20日(水)~26日(火)が、秋のお彼岸となります。

お彼岸の入り、お彼岸の明け

お彼岸の入りとは、春分の日、秋分の日の3日前の日、すなわちお彼岸の期間が始まる日をいいます。2017年は、春のお彼岸の入りは3月17日(金)、秋のお彼岸の入りは9月20日(水)となります。

また、お彼岸の最終日、春分の日、秋分の日の3日後を、お彼岸の明けと呼びます。

お彼岸とお墓参り

1000年以上前がはじまり・・・のお彼岸供養。国民の祝日に関する法律でも、

「春分の日 自然をたたえ、生物をいつくしむ」
「秋分の日 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」

とあります。つまりお彼岸は、生きていることに感謝し、ご先祖様を偲ぶ日なのですね。

ですから、お彼岸には、お墓参りをする習慣が広まったのでしょう。もちろん、お墓だけではなく、納骨堂や樹木葬、そしてお仏壇などでも同じです。

また、お墓参りの方法については、「お彼岸だから」という、特別なものは、ありません。いつもお墓参りをされているように、墓石、墓地のお掃除をし、きれいになったら、お水、お線香、ろうそく、お花などをお供えして、手を合わせましょう。

お墓参りの服装と時間

お彼岸にお墓参りに行く場合、服装の決まりはありません。ご先祖様に会いに行くので、しっかりとした服装を、とお考えの方もいらっしゃるでしょうし、お子さんなどと一緒なので普段着で、という方もいらっしゃるでしょう。お参りに行かれる方ご自身や、一緒に行かれる方にあわせた服装で大丈夫です。また、お参りの時には、墓石や墓地の掃除もしっかりと行いたいですので、動きやすいものが良いかもしれません。

また、お墓参りの時期は、7日間のお彼岸の時期は、いつ行っても良いのです。もちろん、一度でなく、複数行っても良いのです。お参りの時間に関しては、お寺や霊園などの開門時間内に、余裕をもってお参りできる時間帯にしておくと安心です。足もとが暗い時間など、安全にお参りがしにくい時間だけ避けると良いでしょう。

お彼岸のお供えは、ぼた餅?おはぎ?

botamotiお彼岸のお仏壇やお墓へのお供えとして有名なのが、ぼた餅・おはぎです。丸めたもち米を、あんこで包んだ愛される食べ物です。諸説あるようですが、春のものを、牡丹の花にちなんで、ぼた餅。秋のものを、萩の花にちなんで、おはぎと呼ばれます(地域差があります)。

また、お墓にお供えする、ぼた餅・おはぎは、敷き紙(お供え物の下に敷く半紙)などを利用してお供えをし、お参りが済んだら、そのままにせず持ち帰り、ご先祖様と分けあう意味合いも含め、いただきましょう。

お彼岸とお墓 のまとめ

gorin1お彼岸は、私たちにとって、両親や祖父母をはじめ、「ご先祖があるからこそ、今の自分がある」 ことを、感じられる機会でもあります。

日常では会えなくなってしまった大切な故人に。そして、これから育ちゆく次の世代へと、お彼岸のお参りを通じて、「つながり」の大切さを伝えていけるとよいですね。

 

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