霊園・墓地選びの6つのポイント

【1】立地条件

墓地は生涯に何度となく訪れ、将来は自分自身もそこに眠ることになりますから、やはり、お参りに行きやすい所が一番です。ただ、墓地までの距離が遠くても、交通の便が良ければ案外時間がかからずに行けたりすることが多いですので距離だけでなく、移動時間で考えるのも一つの方法でしょう。
また、歩いてお参りに行く場合など、周辺の地形が急勾配で歩きにくいといったことがないかどうかもチェックする必要があります。

 

【2】 宗教・宗派

気に入った霊園・墓地があっても、宗教や宗派が違うと受け入れない墓地もあります。
公営の場合は、宗教・宗派による制限はまったくありません。仏教、神道、キリスト教など、宗教は問われません。
民営は、「宗教・宗派不問」というところがほとんどです。ただ、事業主体が寺院(宗教法人)の場合、仏教以外のかたは受け入れないなどのところもありますので、事前に確認してください。
寺院墓地は、一般的に檀家になることが基本ですので、その寺院の宗教の信徒であることが必要です。最近の寺院墓地の中には、他宗派の信徒も受け入れるところもありますが、それでも仏教だけというところが多いようですので確認してください。

 

【3】 価格

お墓の購入費は、墓石代(据付費用含む)、永代使用料(墓地の永代使用料)管理料(年間管理料)が必要です。墓地購入費用はかなりの高額になりますので、最近ではローンで支払う方法も広がってきました。その場合、墓石代(据付費用含む)をローンで支払うのが一般的で、永代使用料は分割できないところが多いようです。
お墓の購入費用は高額になりますので、事前になるべくたくさんの情報収集をし、墓地の現地見学会には積極的に参加しましょう。

 

【4】 設備

設備としては、駐車場、水道施設は最低限備わっていたいものです。その他に、法要施設、送迎バス、休憩所、生花・線香を売る売店などがあればさらに充実しているといえるでしょう。なるべく、自分にとって必要な設備が整っている霊園を求めたいものです。
また、階段以外に移動方法がない霊園の場合、お年寄りや車椅子の方などにとってはお墓参りをするのにも一苦労です。今日では、園内を平坦設計したバリアフリーの墓地も増えてきていますので参考にされると良いでしょう。

 

【5】 環境

日当たりがよく、風通し水はけのよい所がベストでしょう。特に、水はけは、納骨室(カロート)が地下にある場合(足元より低いところに納骨するお墓の場合)、納骨されたご遺骨が清浄な状態に保たれるかどうかに関わりますので十分チェックしたいものです。

 

【6】 管理

墓地の運営や管理体制も重要です。ポイントとしては①墓地の掃除は行き届いているか、②墓参道具の整理整頓はされているか、③植え込みや芝の手入れ④係員の対応など、細かいところをチェックしておきましょう。