親友が慰めてくれたお墓参り
広島県で、友人のお墓参り
・お墓参りの時期 : 4年前の秋のお彼岸
・誰と:夫
・27歳/女性
24歳という若さで、親友が亡くなりました。突然の死だったので、心の整理もつかず、なにもしてあげれなかったことにただただ、後悔する毎日でした。
私は県外へ嫁いでいたので、お墓ができたと聞いてもすぐに駆けつけることができませんでした。そして、お盆休みをずらして取り、秋のお彼岸に合わせました。
ようやく友人のお墓参りにいくことができたわけですが、墓石の前で、力になれなくてごめんねと泣き崩れているとどこからともなく、一匹のアゲハ蝶が友人の墓石の周りを飛びはじめたのです。
蝶々なんて、どこにでもいるので偶然だと思うのですが、しばらく蝶々を眺めているうちに、自然と涙もとまりました。そうすると、蝶々も、またどこかへ飛び去ってしまいました。きっと、こんなことを言うと笑われてしまうかもしれないので私の胸のうちだけに、ひっそりとしまっておいたのですが親友が、私を慰めるにきてくれたのではないかと思っています。
生前、いつも泣いてばかりだった私を、そっと慰めていてくれたように。ちょっと不思議なお墓参りでした。
天国から父が見守ってくれている証
北海道で、祖父、祖母、父のお墓参り
・お墓参りの時期 :8年前の秋のお彼岸
・誰と:母と二人で
・26歳/女性
8年前の7月の終わりに私の父は亡くなりました。それまではお墓参りというと、父の車で実家から車で一時間かけて少し田舎にあるお墓までお参りに行っていました。霊園自体は海と山に囲まれた絶景のロケーションにあるのですが、風が強くてロウソクに日を灯すのにも一苦労を毎回していました。
父が7月に突然がんで亡くなり、お参りに行くのに今後どうするかという話しになりました。私は自動車運転免許は取得していまいしたが殆ど車の運転はしたことはなく、ペーパードライバー状態でした。
しかし、霊園まで行くバスはなく、タクシーで行くと往復で5万円はかかってしまうので、親戚のみんなが私に本格的に車を購入してお参りに行けるように勧めてきました。父の車は亡くなったときになぜか壊れて乗れない状態だったからです。
高齢になっていく母と二人暮らしだったため、私は久しぶりの運転は怖かったですが、勇気を振り絞り自動車学校のペーパードライバーの講習に5回ほど通い、感覚を取り戻そうと頑張りました。そして、同時に軽自動車も購入しました。そして、あっという間に秋のお彼岸が近づき、私のドライバーデビューの日も近づきました。
そして当日、もう私は緊張でガチガチになりながら運転していました。時にはクラクションを「早くしろ」と、クラクションを鳴らされたり怖い想いもしました。横に乗っていた母も手を組んで父に「お父さん、力を貸してね!」と、お祈りをしていました。
なんとか、1時間かかるところを1時間半かけて無事に霊園に到着しました。母と二人で泣きながら「無事に着いたよ、お父さんありがとう」と、涙を流しながら墓前の前でお礼をしたことを今でも強く覚えています。
あれから8年近くたちますが、今では運転に慣れてスイスイ霊園まで行けるようになりました。そして、いつも不思議に思うのがお天気に絶対恵まれているのです。出発前まではザーザー降りの雨が降っていても、霊園に着く頃には晴れて真っ青な青い空に綺麗な虹がかかっているのです。きっと、これも天国から父が見守ってくれている証なのだと思います。