お線香を焚き墓前に手を合わせて
奈良県で、祖母と父のお墓参り
・お墓参りの時期 :去年の秋のお彼岸
・誰と:夫と2人で
・40歳/女性
祖母と父は、同じ年の秋、ちょうどお彼岸の前後に一ヵ月違いで相次いで亡くなりました。それで毎年、お彼岸にはお墓参りに行くようにしているのですが、吹きはじめた秋の風を感じると祖母が、また父が亡くなった時のことを思い出して、少し切なくなります。
お墓に着くとまず水を汲み、お墓の掃除から始めます。墓石の後ろの方にけっこう草が生えていたりするのを抜いたり、墓石を洗い流したりします。
生前、祖母や父とは離れて暮らしていたので、看病やお世話する事があまりできませんでした。だからと言ってはなんですが、お墓をきれいにしてると、今更ながら祖母や父のお世話をしているようでホッとする事があります。
その後、お線香を焚き墓前に手を合わせて、私たち夫婦が元気に暮らせている事、兄弟の様子や母の具合などを報告します。我が家の宗派では、お彼岸だからと墓前に供物を備える習慣はないのですが、この時には父が好きだったお酒を開けました。美味しく飲んでくれたらうれしいなと思います。
祖父と祖母との対話
奈良県で、祖父と祖母のお墓参り
・お墓参りの時期 : 春のお彼岸
・誰と:一人で
・36歳/女性
春のお彼岸に、祖父と祖母が眠っている霊園へ、お参りに行きました。家族とは日が合わないこともあり、一人で行きました。このような場所に、寂しさや恐怖を感じる方もいらっしゃると思いますが、私は落ち着く場所でもあります。
春のお彼岸のお参りでは、私が1番だったらしく、まだ掃除も行われていなかったようでした。草むしりをして、墓石を掃除してきれいにし、お線香をあげると、気持ちもスッキリして清々しいです。
私が物心ついた時には、すでに床にふしており、生前はあまり仲良く出来なかった祖父と祖母ですが、こうやって墓前で手を合わせていると、不思議と対話しているような感覚がします。
お墓参りに頻繁には来れない私ですが、これからは思いついた時にお参りに来ようと思いました。今の自分があるのは、祖父と祖母のおかげなので、きちんと感謝しないといけないと思いました。
雑草だらけで、あきらかに長い間手入れされていないお墓をみると、悲しくなりますものね。