お花と「イチゴ大福」を供え、お線香を上げました。
岡山県で、祖父、祖母、曽祖母のお墓参り
・お墓参りの時期 :約10年前の春のお彼岸
・誰と:主人
・32歳/女性
主人と結婚する前に、私の父方のお墓参りに行ったときの不思議な体験です。私の祖父は亡くなる約一週間前に、脳梗塞で倒れました。
大好きだった「イチゴ大福」の袋をハサミで切り、食べようとした時にゆっくりと倒れたようです。「イチゴ大福」を食べることなくこの世を去った祖父、私はお参りに行く時は必ず「イチゴ大福」を買って行きます。
私が住んでいる東海地方から、お墓のある岡山県には新幹線に乗り、在来線を乗り継ぎ最寄りの駅から20分ほど歩いた山の上にあります。その日もお花と「イチゴ大福」を買って、霊園に向かったのですが私は方向音痴なので、最寄駅から霊園までの道をはっきりと覚えておらず、たどり着けるか不安でした。
大まかな方向しか覚えておらず、ひたすら歩いているうちに、初めてお墓参りに行くはずの主人がサッサと私の前を歩いて行きます。そして道を間違えることなくお墓にたどり着いたのです。
二人でお墓をきれいに掃除して、お花と「イチゴ大福」を供え、お線香を上げました。帰り道、主人がポツリと言いました。「まるで誰かに引っ張られるように、足が前に出てお墓まで歩いた。道なんて知らなかったのに。」方向音痴な私を心配して、祖父が迎えに来てくれたのかも知れません。
お墓参りとご住職のお話
静岡県で、父方の祖父と祖母のお墓参り
・お墓参りの時期 : 30年くらい前の秋のお彼岸
・誰と: 両親と妹の4人で
・15歳/女性
私の父方の祖父母のお墓は、自宅から遠く離れたところにあります。東名高速道路を使って、車で1時間以上かかるほどの距離なので、お墓参りはちょっとした旅行気分でした。
その頃は、ほとんど毎年、欠かさずに秋のお彼岸には、お参りに行っていました。そのお墓は、大きなお寺の裏にあります。お参りに来たほとんどの人達は、帰りにお寺に寄って、住職とお茶を飲みながら、ちょっとしたお話をしていく、というのがきまりのようになっていました。
私は、祖父母のお墓参りに行くのは大好きでした。車で遠出ができて、遠出したついでに、買い物に行ったり、どこかに遊びに行ったりできたからです。1つだけ苦手だったのが、帰りの、お寺の住職とのお話でした。とてもいい住職なんですが、お話がとっても長いんです。
いつも、お話を聞きながら、隣に座っている母をつついて、帰りたい、というサインを送っていました。でも、とてもいい住職な為に、なかなか話を中断させる事ができなかったのを、よく覚えています。