百合の花を飾って、皆で祈りを捧げ
東京都で、父のお墓参り
・お墓参りの時期:この3月のお彼岸に
・誰と:家族3人+母+兄弟2人
・59歳/女性
父のお墓参りはひさしぶりでした。そして、お彼岸に行くのは3年ぶりくらいでした。3月にはお墓参りに行こうと昨年から予定を立てていましたが、わが家の男性陣と弟たちの予定が都合がつく、というのが、たまたまお彼岸の中日である20日だったのです。
天候は薄曇りでしたが、心配した寒さはほとんど感じませんでした。私の家族と母は車で、弟2人は高尾駅前から出ているバスを使い、霊園前で待ち合わせをしました。
お彼岸の中日で、3月にしては暖かい日のためか、霊園には多くの人が訪れていました。父は私が20代前半の時に56歳で亡くなりました。思えばずいぶん長いことお墓参りをしてきたものです。
実家はクリスチャンですので、お墓参りといっても、お坊さんを呼んで御経を唱える、などということはしません。墓石に百合の花を飾って、皆で祈りを捧げて、それでおしまいです。
実は、お墓参りの後には楽しみがありました。同じ八王子市内にあり、評判の高い「坐忘」というお蕎麦屋さんに皆で行こうと話していたのです。 初めての店だし、予約はできないので、はらはらしながらお店を探しましたが、何とか車を止めることができ、それほど待たずにお店に入ることができました。お蕎麦は美味しく、お蕎麦が大好物だった父の話で盛り上がりました。
手作りおはぎをお供物として供えます。
埼玉県で、祖父、祖母のお墓参り
・お墓参りの時期:秋のお彼岸
・誰と:母、夫
・45歳/女性
お盆から一月ほどすると秋のお彼岸になります。毎年、お盆は暑い日が多く墓掃除もそこそこにお参りをして帰ってくることが多いですが、秋のお彼岸は少し涼しくなってくるころなので、お盆の分も併せて丁寧に掃除するようにしています。
墓石の掃除を終えてお花を供え、私の手作りおはぎをお供物として供えます。以前は父の好きだったコーヒーなどを供えていましたが、いつの頃からか私がおはぎを作って持っていくようになりました。
おはぎに使うあんこは前日に小豆から煮ます。煮始めると焦がしては大変なので、火から離れられないのですが、小豆の煮える間はいつも父のことを思い出します。
父は仕事人間で家庭を顧みない人でした。当時は高度経済成長まっただ中の企業戦士と言われた時代で、父親不在の家庭はいくらでもありました。また、父はとても厳しい人だったので、たまに家にいると自分の部屋に篭もり父と顔を合わせないようにしていました。
結局、そんな関係のまま父は他界してしまいましたが、私も人の親となり父の気持ちも少しは分かってきました。きっと父は娘とどう接すすればいいのか和からなかったのだと思います。今、父に会えたらきっと仲良くなれると思います。小豆を煮ながらそんなことを考えています。