日本人の心に気づく大切な習慣
宮城県で、祖父、祖母、父のお墓参り
・お墓参りの時期 : 春のお彼岸
・誰と:母親
・54歳/男性
父が3年前に永眠し、それからは毎年、春と秋のお彼岸とお盆とそして命日の日には、墓参りを欠かさないようになりました。今年の春のお彼岸は、記録的な大雪と大荒れの天候で、まず雪かきから始めるという経験したことのないお墓参りとなっていました。
例年ですと、春の陽気で、桜のつぼみも大きく膨らんで、今年も春が来たなあという実感がわくのですが、今年は真冬の墓参りだねと母と盛り上がってしまいました。母は現在一人暮らしで80歳になりましたが、墓参りは欠かしません。やはり、父親を亡くしたことは相当ショックだったようで、週に1回は墓参りをして、墓前で語り合うそうです。
母の墓前で、一心に祈りながら、父親と話し合っている姿をみると、私はこの両親の間に生まれて、本当に良かったと思います。そして、子供たちにも、墓参りを通じて、ご先祖に感謝の祈りを捧げることによって、自分が今ここに存在できるのは、ご先祖様のおかげだと気づいてもらいたいです。
そこから、人に対し、感謝の気持ちが芽生え、心に涵養の精神が形成され、立派な大人に成長していくものだと思います。墓参りは、日本人の心に気づく大切な習慣だと思います。
山の斜面に作られている霊園
静岡県で、祖父のお墓参り
・お墓参りの時期 :秋のお彼岸
・誰と:一人で
・34歳/男
以前家族と一緒に墓参りをした時は、お墓のすぐ近くまで自家用車で乗り付けることができたので墓の場所を探すのに手間取るようなことはありませんでした。しかし、秋のお彼岸である今回は一人での墓参りだったため、霊園近くの駅まで電車で行き、駅からバスに乗車したので霊園の入口から墓を見つけなければならなかったのです。
山の斜面に作られている霊園ですので、道は坂になっており徒歩で墓へ向かうとかなり足に負担がきました。距離もありましたので途中で花の名前がついた巡回バスに乗車したのですが、バスの車内で地図をよく見直したら墓の場所はすぐ近くで、バスに乗車したことでかえって遠くなってしまいました。
霊園ではあらかじめ依頼をしておくとカラフルな花をスタッフの方が飾ってくれるサービスがありまして、祖父の墓前後左右はそのサービスを利用していました。私の家族はそのサービスに申し込んでいなかったので墓の周囲が少し寂しかったのを覚えています。